クリニック通信
2026年1月29日いつやるか?今でしょ!花粉症対策は2月から
こんにちは。今年度最強寒波がやっと通り過ぎた、、にも関わらずまだまだ寒い寒い。「もう寒いの嫌~っ」とへたり込んでいる庭のビオラを、部屋の中からドラセナが心配そうに見守っています。

今年もまた花粉症のシーズンが近づいてきました。1歳の子は大丈夫。2歳でもまだ少ないかな。でも、3歳前後で外出時に目を痒そうに擦りながらくしゃみを連発する場合は、花粉症を疑う必要があります。
関東地方にスギ花粉が飛んでくるのは2月下旬と言われていますが、実際は2月中旬には症状を訴える方が増えてくる印象があります。1月下旬から目のかゆみを訴える方もいますが、風の強い日に遠くからスギ花粉が運ばれてきたためか、ハンノキ花粉かもしれません。
検査は二の次。アレルギーの診断は症状重視です。検査値が高くても症状の乏しい方もいれば、低めでも辛い方もいます。泣き叫ぶお子さんを無理やり押さえつけて採血することは正直あまりしたくありません。検査は小学生になって我慢できるようになってからでも遅くはないですよ。症状に大きな変化がなければ毎年する必要もありません。
疑うべき症状は目のかゆみを伴うつるつる透明の鼻水が何週間も続くことです。外出した時、特に晴れて乾燥した風の強い日に症状が強くなるようなら「花粉症だねえ」と言うことになります。同じ鼻水でもねばねばした黄色い鼻水は風邪のサインです。ちなみに花粉が侵入できるのは目や鼻の粘膜です。皮膚はガードが固く花粉が侵入できないので、お腹や手足をぼりぼり搔いているのは花粉症ではありません。乾燥肌による湿疹でしょう。ただ、例外的に目の周りだけは、花粉症の強い方の場合赤く腫れぼったくなります。
花粉症は花粉を悪者と勘違いしてしまった体の過剰な免疫反応によるアレルギー炎症です。「だったらヒトの勝手じゃん!私らもともと悪者じゃないし!」スギ花粉たちの抗議が聞こえてきそうです。黄色く見えるのはデモ隊のヘルメット?炎症を火事に例えてみましょう。火の粉(花粉)が飛んできてもすぐに燃え移ることはありません。しかし、燃え広がってしまったらもう手が付けられません。一旦消火出来ても、くすぶった状態に火の粉がまた飛んでくるとすぐに燃え出してしまいます。そして、火の粉の降り注ぐ量は日増しに増える一方です。初期消火と予防が大事です。

出来ることは2つ。1つ目は花粉が目や鼻にくっつかないように防ぐこと。メガネとマスクで大分侵入を防いでくれます。出来るだけ密閉出来た方が花粉の侵入を防げるのでメガネはゴーグル型がお勧め。眼鏡屋さんで売っていますよ。プールで使うゴーグルなんて密閉効果からすると最適ですが、ちょっと見た目がねえ、、いや、SFマンガに出てくる近未来では、みんなサイバーゴーグルつけていてカッコいい。そのうち何処かで売り出さないかな。家に入る前にまず花粉を払い落として、玄関先で上着を脱いで、速攻洗面所で顔を洗いましょう。ついでに鼻うがい(前かがみであ~っと声を出しながら生理食塩水を片方の鼻にゆっくり入れて対側の鼻または口から流す。水道水は痛いよ。専用キットも市販されています。)と水を溜めた洗面器に顔を付けて目をぱちぱち出来ればベストです。花粉は髪の毛にもいっぱいついているから早めにお風呂にも入りましょう。この時期の洗濯物だけは室内干しがお勧め。花粉は粒子が大きいので空気清浄機も有効ですよ。
2つ目は予防薬。内服は抗ヒスタミン薬が主流で、ロイコトリエン拮抗薬も補助的に使えます。抗ヒスタミン薬は種類によっては眠気を伴うことがあるので、飲み始めてあまり眠くなるようでしたら再受診して相談しましょう。飲み始める時期が大事。花粉が飛び始める時期の2週間前から予防的に始めるのが理想です。つまり2月に入ったら。火事の火の粉も建材が防火使用になっていれば火が付きにくくなり、燃え広がりを防げば軽いボヤ程度で済みます。その他、抗ヒスタミン薬の点眼薬、ステロイドの点鼻薬も副作用が少ないので早めに使用しても構いません。ステロイドの点眼薬だけは副作用(緑内障)を伴うことが稀にあるので1か月以上使う時は眼科で副作用チェックをしてもらいましょう。期間はスギだけなら4月中に軽くなっていきます。早めに予防してもあまりに辛かった方には「舌下免疫療法」と言うものもありますよ。5月以降も続く場合はヒノキやカモガヤ花粉症かもしれません。その時は改めて相談してくださいね。
スギ花粉症について更に詳しくは過去のブログもご参考下さい。
スギ花粉症のおさらいと舌下免疫療法 | あおきこどもクリニック





