クリニック通信
2025年12月31日インフルエンザ流行早過ぎ!
こんにちは。いよいよ本格的な寒さがやってきましたね。ビオラ達も頑張っていますが、零下の早朝は俯いて寒そうです。「う~ちゃ」はクリスマスを前にトナカイに扮して、待合室の子どもたちを喜ばせていました。トナカイ?いや、タヌキ?ちょっと怪獣っぽい、、。毎年のように今年で最後と言いながら、半分屋根から落っこちそうになりながら、クリニックのクリスマスイルミネーションも飾ることが出来ました。せっかくつけたのにもったいないのでクリスマスの後も点灯を続け、撤去は面倒くさいので春になって暖かくなってからにしようかな、、いや、いっそ1年中クリスマス気分でつけっぱなしにしようか。
さて、2年続けてインフルエンザが早い時期から大流行してしまいました。過去において今までなかったこと。コロナの後から感染症の流行時期がずれてしまっているようです。理由の憶測は様々、インバウンドの急増に伴い、既に流行していた国々からの持ち込みが増えたから、新たな変異株が出現したから、、本当のことは良く分かりませんが、問題はワクチンの普及が間に合わなかったことです。
インフルエンザワクチンは毎年夏に製造が開始され、9月末に国が承認して供給が始まり、10月から接種が開始されます。接種後免疫(抗体)獲得までには2~3週間必要です。ところが、ワクチン接種が充分普及していない10月末には流行が始まってしまいました。ワクチンは完全な発症阻止の効果は50~60%ほどですが、軽症化が期待されます。集団免疫と言って、例え流行が始まっても罹りにくい人や罹っても軽く済んで感染力が弱い人が多ければ、流行の拡大を防ぐことが出来ます。この集団免疫効果が充分得られる前に流行が始まってしてしまったのです。ただでさえワクチン接種で手一杯な状態に、急増した発熱患者の対応もせねばならず外来はてんてこ舞い。年末には検査の陽性率が60%台から40%台に減ってきたものの、30日まで続けた臨時外来診療は発熱した患者さんで溢れ、診療が終わる頃には魂が抜け落ちていました。今年はAが中心でしたが、年末にはBが台頭してきました。Aも型が二つあります。今まではA(H3N2)でした。これからA(H1N1)も流行り直すのでしょうか?お~やだ!屋内ではマスクと手洗い頑張りましょうね。

さて来年のワクチンはどうしよう。痛い思いをして接種したのに結局罹っちゃったと、嘆かれた方も少なくないと思います。ただ、インフルエンザは39℃以上の高熱が5日前後続きますが、少し早く熱が下がったのでは?ワクチンの効果は罹っても軽くすること、重い合併症を防ぐことです。少なくとも私の救急病院時代に診療したインフルエンザ脳症の方にワクチン接種者はいませんでした。痛い思いをした甲斐はきっとあったのだと思います。あとは如何に早く接種するかが課題です。あと1か月、国の承認と供給を早めてもらい、9月中に接種できれば良いですが、、注射ワクチンの効果は半年程度で流行時期を充分カバーできます。より長い効果を期待するなら経鼻生ワクチンです。効果は同程度ですが、痛くないし、1回で済むし、1年近く免疫が残ると言われています。今年の接種は親御さんを含めて3000人程度、来年は更に前半の接種枠を増やして早い段階で予防を強化出来ればと思います。え~、もっとやるの~?無理~?働き方改革は何処行った~!私の体中の細胞がシュプレヒコールを上げています。
インフルエンザについて更に詳しく知りたい方は過去のブログも訪れてみてくださいね。
遅ればせながらインフルエンザのお話し | あおきこどもクリニック





