クリニック通信
2026年9月8日秋は喘息シーズン。発作を予防するために出来ること
こんにちは。雨だらけですねえ。庭の日日草たちは「お水もういらない。おなかいっぱい」とうなだれています。私も中途半端な蒸し暑さにうなだれています。う~ちゃだけが「ぷ~わ~」とか言いながら元気です。
9月に入って喘息発作を起こす方が増えてきました。毎年9月から12月は1年間で最も発作を起こしやすい季節です。何故この時期?喘息発作を誘発する因子には①気道感染症(かぜ)②アレルギー物質(家ダニ)③気温気圧の急な変動(台風シーズン)④刺激性の高い匂いや煙(煙草や花火の煙)⑤疲れ・寝不足などがあります。①感染症では「ライノウイルス」が最も誘発しやすく、流行時期と喘息シーズンはほぼ一致します。ライノは健康な方には鼻かぜ程度ですが、喘息の方には注意が必要です。②喘息患者の多くはダニアレルギーを持っています。ダニが増えるのは梅雨と秋、特に秋はダニの死骸や糞が家埃に最も多く含まれます。
「かぜをひいた」、「家埃を吸い込んだ」のどちらかだけではそれ程発作は強くなりません。「家中が埃だらけの状態でかぜをひく」と格段に強い発作が誘発されやすくなります。どちらか一方でも対策を取るだけでも発作を起こす頻度は少なくなります。感染対策は小まめな手洗いや人混みでのマスクに尽きます。ただ、なかなか確実には防げないもの。ダニ対策が大事です。天気の良い日に布団と枕を干すか布団乾燥機にかけてダニ退治をしましょう。ただ、大事なのはその後です。ダニの死骸や糞は布団の中に残っており、これがアレルギーの原因になります。布団をパ~ン、パ~ンと叩くとむしろ布団の奥にいたダニが表面に浮いてきてしまいます。干した後、乾燥機にかけた後は掃除機で両面を吸って下さい。普通の掃除機でも大丈夫。吸引圧は手前に引く時に強くなります。ゆっくり吸い込むのがコツです。絨毯も同様です。ペットを飼っているお家ではお掃除を普段よりマメに行いましょうか。ぬいぐるみやシーツ、ベッドカバーも洗いましょうね。

何よりも大事なことはしっかり予防薬を続けることです。この時期に入院する方の多くは予防薬を使っていません。普段発作のない方もこの時期だけは予防薬を使い続けましょう。発作を起こしてしまった場合は、発作時薬があればそれを内服(吸入)しましょう。喘息発作は狭くなった気管支に痰が詰まって息を吐き出せない病気です。息を吐く時に軽く胸を押して吐き出す手助けをし(スクウィージング)、呼吸の筋肉を有効に使えるように、背中にクッションを入れて姿勢を斜めにしてあげると少し楽になります。それでも苦しいのが治まらない時、喉元が息を吸うたびに大きく凹む時、唇の色が青い時は夜間でも救急病院を受診しましょう。
発作が多かったり重い発作の時は「この子は一生治らないのかな?」と不安に駆られる方も少なくないと思います。でも、大丈夫。小学校に入学する頃から軽くなっていく方が多く、中学生になる頃には半分以上の子が予防薬を必要としなくなります。私自身もかなり重い喘息でしたが中学校では走るのが得意になりましたよ。きっと良くなるから今はお薬を頑張って続けましょうね。
下記の過去ブログもご参照ください
秋は喘息シーズンです。ご注意を。 | あおきこどもクリニック





