クリニック通信

2026年4月7日卵の黄身を食べるたびに吐くんです。それって食物蛋白誘発胃腸症かも

こんにちは。春になりました。桜も咲いてひばりが「春来た~、春来た~」と大騒ぎしています。ビオラも咲き誇って偉そうです。「ウ~チャ」は眠そうに待合室をさ迷い歩いています。

  

1歳前の食物アレルギー原因のトップは卵で、殆どが「卵白」によるものです。食べた直後から30分以内、遅くても2時間以内に口の周りから顔~体に広がるぼこぼこ盛り上がった痒くて赤い発疹で気づかれます。卵黄はアレルギー物質が少なく食べれることが多いのですが、卵黄でも稀に特殊なタイプのアレルギーを起こすことがあります。それが「食物蛋白誘発胃腸症」です。症状にはいくつかのタイプがありますが、今回は典型的なものを説明します。

一般のアレルギー(即時型反応)と違うのは、①食べてもすぐには症状が出ずに2~4時間程経ってから出現する。②発疹などは出ずに何度か吐く(時に下痢も伴う)。③血液検査では異常が出ないことです。原因食材の代表が卵黄です。

赤ちゃんは元々胃の弁が弱く逆流しやすいためによく吐きます。1回吐いたからすぐにこの病気を疑ってしまうと、この世はアレルギーだらけになってしまいます。血液検査的も異常が出ないので「同じ食材に限って何度も食べる度に嘔吐を繰り返す」ことで診断します。最低でも2回以上同じエピソードがあることが必要です。

治療法は特になく自然に良くなる(寛解)のを待ちます。3年以内に半分以上の方が普通に食べられるようになります。良くなったかの確認は、最後に症状が出てから1年ほど制限した後、医師の指示のもとに再度摂取を試みます。症状出現が遅いので朝一番に食べさせて昼過ぎまで様子を見て吐かないようであれば一安心です。頻繁に嘔吐したことのある方は病院内で経口負荷試験を行うことをお勧めします。

一方卵白は「食物蛋白誘発胃腸症」を起こすことが滅多にありません。卵黄はしばらく待つことが必要になりますが、卵白は少量からでも進めることをお勧めします。食物アレルギーの予防は出来るだけ早期に摂取を始めることが推奨されています。荒れた皮膚からアレルギー物質は侵入しやすくなるので、湿疹のある方は一緒に治療して肌を守りましょうね。

 

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