クリニック通信
2026年6月21日そもそも「かぜ」ってなに?
こんにちは。梅雨真っ盛り。蒸し暑いですね。外も中もジトジト、ジメジメ。庭のサンパチェンスやポーチュラカは喜んでいますが、私たちはたまりません。雪の降った冬がちょっと懐かしくなります。(写真は2月に雪の帽子をかぶったイノブタ兄弟とパンダたち)

夏かぜの季節になりました。どこのクリニックでも「かぜですね」の言葉が飛び交います。かぜ、かぜ言うけどそもそも「かぜ」ってなに?疑問に思われる方も少なくありません。
「かぜ=感冒=風邪」と言う診断名はありません。正式には急性上気道炎、急性咽頭炎、急性扁桃炎、急性胃腸炎ですが、難しい専門用語は逆に誤解と不安を招く可能性もあります。私たちがこの言葉を「軽い病気で自然に治るからあんまり心配ないよ。」のメッセージを込めて使います。喉が痛ければ「のどのかぜ」、下痢が主な症状なら「おなかのかぜ」になります。
殆どがウイルスによる感染症で自分の免疫力だけで自然に治ります。治療は安静と水分補給だけでも充分。かぜ薬はウイルス退治はしないので、咳や鼻が辛くなくなれば続ける必要はありません。抗生剤が必要なのは1割ほどを占める「細菌のかぜ」の場合ですが、やはり自分の力でも大半が治ります。突発性発疹、ヘルパンギーナ、手足口病、名前が付くと特別な病気に見えますが、みんなかぜの一つです。ヒトメタニューモウイルスも難し気な名前ですが、症状が軽ければ自分で治せます。
お熱は初日・2日目こそ高いものの、お家で大人しく休んでいれば3-4日で自然に下がっていきます。4日目を超えても高い時は念のため検査を進めることもあります。流行状況も検査の目安にはなりますが、症状や所見が合わない時は無理にはしません。だってお子さんにとっては怖いし痛いもん。インフルエンザだってアデノだって自然に治るし、熱が下がって2~3日待てば感染力を失います。ただ、体調が悪いのにお熱が下がってすぐに保育園に行くのは避けましょうね
でも、かぜは万病の元。注意するのは合併症です。胸からヒューヒュー音がして苦しがって眠れない、黄色い液を吐き続けてぐったりしている、呼びかけても反応が鈍くて視線が合わない。痙攣して意識がない。こんな症状が出てくるときは「かぜ」でなくなります。すぐに救急病院を受診しましょう。それと生後2か月未満の高熱は初日でもご注意ください。
咳鼻水や小さなお子さんの下痢は1週間以上続くこともありますが、やっつけたばい菌を外に追い出すために必要な症状なので心配ありません。保育園に行くと新しい「かぜ」をまたもらって来るので長引いて見えてしまうこともありますが、機嫌が良くて眠れて食べれているなら普通の生活に戻しても大丈夫ですよ。





