クリニック通信

2021年1月2日インフルエンザワクチン騒動

明けましておめでとうございます。気温こそ低いものの晴れた日が続きますね。風のない今日はお散歩日和。上着がなくてもポカポカしてました。健兎はお正月も関係なく溶けたお餅のようになっています。暇そうだったので、クリニック通信を書くお手伝いをしてもらいました(改行ボタンを押しっぱなしだったので、それはそれで大変でした)。

  

昨年末は29日に救急病院の小児外来当直をやって仕事納めでした。昨年は、、疲れました。延期になった健診が集中し、感染対策の強化、補助金や融資の申請などなど、、そして、インフルエンザワクチン接種です。1昨年は1700人、昨年は2500人くらい接種したかな。トラブル続きでした。ネット予約は開始早々回線が集中してシステムエラーが生じ、保護者の同時接種分が予約枠に反映されず、予定納入数を大幅に超過してしまいました。今年は増産と聞いていたので、入手できると高を括っていたら卸会社さんにも全くないとのこと。慌てて担当の方々に電話しまくり、クリニック仲間にお願いしまくり、予約をお取りできない方も大勢いらっしゃいました。ご迷惑をおかけして本当にごめんなさい。卸会社さんが調達に奔走して下さり、自分のところも大変だろうに譲って下さる仲間も居て、何とか予約された方には接種出来ました。それにしても、毎年のようにインフルエンザワクチンの予約には何かしらトラブルが生じます。

他のワクチンと違い、インフルエンザワクチンは変異を考慮して毎年新しく作られる短期集中ワクチンです。夏前に各国に保管されたウイルスからワクチンに使用するウイルス株を選定し、それを培養して製造が開始されます。わずかな期間しかありません。3年前は培養がうまく行かずに供給量が大幅に低下したこともありました。製造されたワクチンは9月末に厚労省で行われる検品に合格して初めて流通が可能になります。その後製薬会社から卸会社に出荷されて、各医療機関に分配されていきます。だからワクチン接種が可能になるのが10月以降になるのです。流行の始まるまでには接種を済ませる必要がありますが、その間2か月程しかありません。検品が終わってから予約を受け付け始めると接種が間に合わなくなるので、どの医療機関でも予約は検品前の9月中旬頃に開始します。予約を受けても接種日までにワクチンが来なければ大変です。ワクチンが検品を無事通過するか、製薬会社もドキドキしていますが、私たちもかなりドキドキしています。

卸会社からワクチンの医療機関への分配数は病院の規模や前年度実績で予め決められているので、分配数には限りがあります。予約枠はその分配予定数に加え、一般診療への影響も考慮しなければなりません。その限られた枠に予約が集中する為、毎年予約受付を開始した途端に回線が繋がりにくくなり、数時間で予約枠が埋まってしまうのです。翌日から受付にはワクチンの問い合わせの電話が鳴り続けます。何とか応じたくて、予約枠を増やしたり、診療の開始前後に接種したり。一斉に接種が始まるとワクチンはすぐに市場からなくなるので、卸会社の担当さんにしつこく詰め寄ります。「何とかなりませんか」。今度は卸会社さんがドキドキする番です。

10月以降も製造を続けて下さる製薬会社もあり、接種ピークの過ぎる12月以降は少しづつワクチンが納入できるようになります。少し納入される度に、その本数に合わせて「予約再開しました」「予約終了しました」のお知らせの繰り返しです。そのことも混乱のもとになります。ワクチン接種期間中は診療に合わせて普段の2倍以上に忙しく(接種時の大騒ぎは前回ブログ「ワクチン、バキュン」参照)、ドキドキし続け、これが年末までにヘロヘロになる一番の理由です。

1月もインフルエンザワクチン接種は続けるものの、ピークは終わりました。例年12月には始まるインフルエンザの流行は、幸い今のところありません。でも、今年は新型コロナウイルスのワクチン接種も始まるかもしれません。どんな騒ぎになるのやら、、今からもうドキドキし始めています。

 

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