クリニック通信

2016年6月11日ツマグロヒョウモン

こんにちは。梅雨に入りましたね。

夏を前に健兎も換毛期に入り、抜け毛をまき散らしています。ウサギは舐め取った毛をそのまま飲み込んでしまうので、時に腸閉塞(毛球症)を起こすことがあります。そこで少しづつ毛を抜いてあげるのですが、1歳に近づいて少し落ち着きを見せてきたとは言え、「噛むこと大好き星人」です。スキを見計らってはこっそり抜いていますが、毎日が真剣勝負です。

さて、先週、自宅の花壇で、引退表明をしたビオラを「夏でも頑張る」ペチュニアや日日草に植え替えました。まだ少し花が残るビオラを抜くのは、少し可愛そうな気持ちになります。「ごめん!」と抜いたところ、草陰でのんびりしていたダンゴムシやハサミムシが慌てふためいて逃げて行き、ビオラが大好きなツマグロヒョウモン蝶のこどもが「食事中なのに何てこと!」と訴えてきました。諦めて去る姿は悲しそうです。みんな、それまでは穏やかに平和に暮らしていたはずです。何だか人間はいつも自分の都合で生態系を壊してるんだな、と後ろめたい気持ちになりました。

そして、今日、クリニック北側に置いてあるプランターのビオラの植え替えをしました。そこでも数匹のツマグロヒョウモン蝶のこどもが一生懸命に葉っぱを食べていました。正直、私は「モクモクさん」が大の苦手です。でも、今回だけは何故か気の毒になって来ました。彼らはビオラが無いと食べるものが無くなって蝶々になることが出来ません。しかし、そうかと言って患者さんが通ることもある場所に置いておくわけにも行きません。そこで、ビオラのプランターを患者さんの通らない奥の方に置いてみました。少し気持ちが楽になりました。しかし、もう一つ問題がありました。その奥のスペースは、スタッフが通ることはあるのです。たった数匹、パッと見には分かりません。いっぱい食べて早く立派な蝶々になるんだよ。それまでは見つかるんじゃないよ。と祈るばかりです。

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