クリニック通信

2014年10月11日うさばあさん

こんばんは。今日は良い天気でしたね。クリニック北側のプランターにビオラを植えてみました。まだ小株の上に日当たりが悪いので、うまく咲いてくれるかちょっと不安です。

当院広報部長(ちょっと昇進した)であるウサも7歳を過ぎてしまいました。ウサギ年齢は実年齢x6+20歳とのこと、若作りはしていますが62歳になります。まだまだ60代かとも思いますが、ウサギの平均余命は7-8歳(野生なら5歳以下)です。昨年の同じ季節はサークルの中を飛び跳ねていましたが、今年の夏頃からめっきり老けてしまってお尻の肉がすっかり落ちてしまいました。毛繕いの度によろけていますが、プライドが許さないのか、すぐに体勢を立て直し、何食わぬ顔で知らんぷりしています。主食である牧草も色々工夫しても食べなくなってきました。何も食べないわけには行かず、好物のタンポポの葉っぱを取りに休診日の度に近くの原っぱを彷徨わねばなりません。ケージの中でうつらうつら居眠りをしている姿を見ると「本当におばあちゃんになったんだなあ。」と思います。

以前このブログで「動物を飼うこと」(2012年4月4日)をテーマに書いたことがあります。動物と共に暮らすことで一番難しいのは、「必ず最期の日を迎えなければならないこと」です。共に暮らせる動物の殆どは人間より寿命が短く、自分が思っていたより遥かに早く遠い世界に旅立ってしまいます。「旅立ち」に立ち会うことは、命の大切さを知る大切な機会である代わりに、「旅立ち」を受け止める覚悟を強いられます。確実にやって来るであろうその日を受け止められる覚悟が自分にあるのか?恥ずかしながら、私には想像すら出来ません。今はただ、ウサの背中を撫でながら「ばあさん、長生きせにゃよ~」と言ってあげるだけです。ウサは半目になってうっとりしながら「何言ってんだい、あたしゃまだまだ死にゃせんわい」と強がっているようです。

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