クリニック通信

2016年2月28日日本脳炎罹患リスクの高い者に対する生後6か月からの日本脳炎ワクチンの推奨について

こんにちは。寒い日が続いていますが、ようやく来週から気温が上がってくるそうで、庭の水仙が待ち遠しそうにつぼみをもたげ始めています。

先日、日本小児科学会から以下のお知らせがありました。

【日本脳炎罹患リスクの高い者に対する生後6か月からの日本脳炎ワクチンの推奨について】以下原文抜粋

日本小児科学会  予防接種・感染症対策委員会

日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを保有する蚊にさされることで感染します。日本脳炎ワクチンの普及と生活環境の改善により、日本脳炎患者発生は最近少なくなっていますが、毎年各都道府県で実施されているブタの抗体保有状況をみると日本脳炎ウイルスは西日本を中心に広い地域で確認されています。

現在、日本における日本脳炎ワクチンの1期の標準的接種時期は、初回接種として3歳に達した時から4歳に達するまでの期間に、6日以上(標準的には6日から28日まで)の間隔をあけて2回、初回免疫終了後6か月以上(標準的にはおおむね1年)あけて1期追加として4歳に達した時から5歳に達するまでの期間に1回となっています。ただし、定期接種の1期として接種可能な時期は生後6~90か月となっており、希望すれば生後6か月以上であればいつでも接種可能です。

最近の小児の日本脳炎罹患状況をみると、熊本県で2006年に3歳児、2009年に7歳児、高知県で2009年に1歳児、山口県で2010年に6歳児、沖縄県で2011年に1歳児、福岡県で10歳児、兵庫県で2013年に5歳児の報告があります。また、2015年千葉県において生後11か月児の日本脳炎症例が報告されました。

日本脳炎流行地域に渡航・滞在する小児最近日本脳炎患者が発生した地域ブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域**に居住する小児に対しては、生後6か月から日本脳炎ワクチンの接種を開始することが推奨されます。

(https://www.jpeds.or.jp/modules/news/index.php?content_id=197)

日本脳炎ウイルスは豚に感染し、蚊を介して人に感染すると言われています。感染しても殆どの方は問題ありませんが、稀に脳炎を発症することがあります。今までは西日本で年に1人程度の発症でしたが、今回隣県の千葉で発症があり、豚の飼育数の高いにも注意を促されるようになりました。千葉も茨城も豚の飼育数が高い県です。豚の抗体検査を調べたところ茨城でも豚の日本脳炎抗体価が高いことが分かりました。

茨城で日本脳炎の発症報告は今までありませんので、緊急性が高いわけではありません。ただ、豚の日本脳炎抗体保有率は80%以上で、3歳未満でも日本脳炎ワクチンの接種が推奨される地域なので、定期接種が順調に進んでいる方は日本脳炎についても早めの接種をお勧めしますね。尚、生後6か月から公費負担されます。

豚の日本脳炎抗体保有状況の県別分布(国立感染症研究所HPより)

http://www.nih.go.jp/niid/ja/je-m/2075-idsc/yosoku/sokuhou/6010-je-yosoku-rapid2015-15-map.html

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