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2022年7月27日新型コロナワクチンと診断された方、新型コロナが心配な方へ

今日もとっても暑いですね。新型コロナウイルスの急拡大で6波を越えた受診者でクリニックはいっぱい。この暑さに加え、やたら蒸し暑いガウンを着たり脱いだり。8時30分から11時間、昼休みどころか食事する間ない連日の外来でへにょへにょです。

現在流行中のオミクロン株は昨年流行したデルタ株よりも重症化率が低く、特にこどもが重くなる可能性はとても低いと言われています。メディアは稀な重症例を大きく取り上げるために怖い病気に思えてしまいますが、実際は殆どの方が普通の風邪と同様の経過で治っています。

私が診断してきた800例以上の患者さんにも重症化した方はいません。茨城県内でも重症例は数人で殆どが重い基礎疾患をお持ちの方です。一般的な経過は初日・2日目は高熱で頭痛や嘔気、腹痛、咽頭痛を訴える方もいますが、3日目から熱のピークが下がり出し、4日目には解熱して殆どの方が元気になります。インフルエンザより発熱持続期間も合併症発症率も低い印象で、治療は対症療法なので通常の風邪の治療と変わりません。高熱自体はウイルス退治に免疫がしっかり頑張っている証拠。お子さんの味方です。高熱だから危険ということはなく、注意することも変わりません(けいれん、意識が低下し刺激に反応が鈍い、ひーひーして苦しがる、唇の色が青いなど)。当院で配布している「発熱時を心配される方へ」(2011年9月19日ブログのパンフレットにも記載しています)をご参照ください。

感染力は強いため、検査が陽性だった方は発症日を0日として翌日から10日間自宅隔離の必要があります。ご家族は濃厚接触者になるので、最後に接した日の翌日から5日間の自宅隔離が必要になります(7月22日に7日→5日に短縮)。また、感染後3日以内に発症しやすいことから、最終接触翌日から2日目、3日目の抗原定性検査(薬局で購入)が連続で陰性なら隔離解除が可能になります(7日間の体温測定を含めた体調観察は必要)。但し、接触を続ける限り隔離期間は延長していきます。小さなお子さんは保護者の介護が必須であり、家庭内で接触を断つのは難しいことです。家族で話し合い、陽性のお子さんの面倒をみる方を決めて、その方は割りきってお子さんと一緒に過ごし、食事は他の家族と別の部屋で、お風呂は最後に、トイレの使用後は便座とドアノブを消毒して換気しましょう。他のご家族は濃厚接触を避け、早期に隔離解除して日用品や食事の調達などを行うことをお勧めします。右記のHPをご参照ください 濃厚接触者の方へのご案内/茨城県 (pref.ibaraki.jp)

既に他のご家族も感染している可能性もあります。3日以内に発症することが多いので、発熱したら検査を受けましょう。ただ、症状が全くないか軽微なのに検査を急ぐと、感染していても陰性になることが少なくないのでご注意ください。

陽性者は当院から保健所に登録します。登録後メールで様態確認通知(My HERSYS)が届きます。以前は数日後に保健所から電話で様態と隔離期間の確認がありましたが、今は軽症な方への電話連絡は中止されたようです。療養中の問い合わせは以下のHPをご参照下さい。 検査で陽性となった方へのご案内/茨城県 (pref.ibaraki.jp)

発熱があっても焦る必要はありません。むしろ早すぎる検査はコロナに感染していても陰性に出てしまうこと(偽陰性)が少なくありません。緊急性には乏しいので、発熱しても慌てず翌日以降に検査を受けてみましょう。発熱48時間後なら抗原定性検査でもPCRと同等の検出率が期待できます(PCRは精度は高いけれど結果の判明に1日以上かかります)。検査をお勧めするのは①明らかな接触歴のある方(特に家族)②保護者が発熱している方③9歳以上の発熱です。接触歴のない乳幼児の発熱の陽性率は低く、この時期流行の夏風邪の可能性が高いです。

大人でも重い基礎疾患もなくワクチンをしっかり接種していれば軽症で済みます。私も4月にコロナに罹りました。3日で症状は軽快し、退屈な10日間を家で過ごしただけで済みました。コロナが最も影響するのは体ではなく心です。もし、罹ってしまっても、不謹慎な言い方ですが「10日間のお休みをもらった」くらいに気軽に考えてみてくださいね。

必ず治る病気です。ご安心ください。              

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