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2020年4月7日新型コロナウイルス予防のBCG接種は現時点では推奨されません

こんにちは。今日は暖かい良い天気ですね。

コロナの流行が拡大する中、色々な情報が発信されています。その中に「BCG接種するとコロナが重症化しない」と言う情報まで飛び交い、不安に思われている方も少なくないかと思います。

ネットニュースでは統計的に関連があるかのように説明されていますが、現時点では有効性については医学的に証明されていません。問題は、その情報でトイレットペーパーのように、BCGワクチンが市場からなくなり、本来必要である1歳未満の方に接種出来なくなってしまうことです。日本小児科学会ではそのことを危惧して、以下のような声明を出しています。ご参考下さい。

不安は尽きないと思いますが、不確実な情報に惑わされず、冷静に対応しましょう。今日は気分転換のお散歩日和です。人の少ない公園では感染する心配はありません。久しぶりにマスクを外して新鮮な空気を吸いましょうね。

2020 年 4 月 3 日    日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会
 
最近の BCG ワクチンと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する報道に関連して
~乳児への BCG ワクチンの優先接種のお願い~
 
 昨今、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が国内外で大きな問題となり、BCG ワクチンによる予防効果を期待する声がありますが、日本ワクチン学会が示す見解 のように、いまだ科学的に実証されたものではありません。
BCG ワクチンは、結核に対する予防ワクチンであり、日本では小児に対して予防接種法に基づく定期接種が実施されています。定期接種の対象者は 0 歳児であり、結核性髄膜炎や粟粒結核など低年齢小児で頻度の高い重症の結核を予防する有用性が最も高いという理由に基づいています。
 したがって、世界各国でも新生児や乳児を対象に接種が行われており、成人や高齢者を対象とした知見は十分ではありません。また、結核菌の既罹患者や BCG 菌に対する免疫を有する者に接種した場合、強い接種局所反応などの副反応が出現する可能性があります。
以上のことより、BCG ワクチンを接種する優先対象は、定期接種の対象者である 0 歳児であると日本小児科学会は考えます。また、BCG ワクチンの供給量には限りがあります。
これまでのエビデンスに基づいて最も接種が優先される 0 歳児に BCG ワクチンの供給問題が生じないよう、ご賢察をよろしくお願い申し上げます。
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200406_BCG.pdf

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